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超美味しかった恵方巻

ところで、今朝はギリギリまで寝ていたため、紅茶だけかろうじて流し込み、朝食を食べないまま家を出た。こういう朝は、たまにある。空腹でフラつきながら午前を過ごして、昼休憩を待った。

12時。今日は天気も良いので少し歩こうと考え、職場から10分ほどの場所にある野菜が美味しいレストランに行った。いつもに比べて客が多く、混んでいたけど、窓際の席を確保してから、いつもの御膳をオーダー。

おひとりさまでも抵抗なく入れる雰囲気なので、一人の客も多いし、もちろん二人連れやグループもいて、和かに過ごしていた。わたしは一人だったので、鞄から読みかけの本を取り出してひろげた。源氏物語を現代風な解釈で説明するものだ。

読み進むうちに、隣の席に、やはりおひとりさまの男性が座り、食事をオーダーした。ふと気がつくと、店の入り口付近が混雑して、店員が誘導し始めた。早く来て座ることが出来て、本当によかったなぁとうなづき、再び本に目を落とす。食事の準備にすこし時間がかかっていたようだ。

空蝉についての解釈が終わったところまで読み進んだ頃、隣の席の男性が注文したお膳が運ばれてきた。

「ん?」とあたりを見回してみる。わたしよりも先に来ていた人たちの前にはお膳が運ばれている。わたしよりも後に来た人たちにも、運ばれつつある。なのに、わたしには来ない。

もう少し待ってみようと本に目を戻す。

かれこれ30分。これはまずい。今お膳が運ばれて来たとしても、それを食べていたら午後1時からの仕事に間に合わない。職場まで帰るのに10分かかるのだ。

残念だったけど、結局そのまま何も食べないでお店を出た。席を立ったところで若い女性店員が「あ」と小さい声をもらしたけれど、もう遅い。

空腹のまま、早足で職場に戻り、午後の濃い仕事に突入した。

結局、朝も昼も食べないまま、夜を迎えたのだ。

夕食については、本音は食べられるものなら何でもよかったんだけど、節分なので恵方巻を。

ええ。それはもう、美味しかったこと。これまでに食べた恵方巻の中では、最高に美味しかった!