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春はあけぼの

清少納言は、歯に衣着せず、思ったことは何でも言ってしまう(書いてしまう)タイプの女性だったようだ。かの名作「枕草子」を読んでいると、興ざめなものをあげつらったり、腹立たしいことをリストアップしたり、人の悪口を言ったりと、辛辣に述べている。
あれだけ書き出してアウトプットしたら、さぞかしスッキリするだろうなぁと思う。
昔から日本女子は大和撫子と呼ばれ、奥ゆかしく温和であることがよしとされていた。そんな中で、あれだけ奔放に悪びれもせずに発言してしまったりして、世間的な立場に差し支えはなかったのだろうかとつい心配になるが、彼女はそれで売り出して「才女」の称号を得ていたのだし、敢えて「よい子」になろうとしない生き方は、同性としても小気味よく、案外モテたかもしれないとも思う。
陰気に根に持ったりせずに、とりあえず書いて発散してしまうという方法は、意外に心の安定には効果的であるようだ。ついでに思考の整理整頓も出来るし、表現のトレーニングにもなる。いいことづくめだ。
ただ、清少納言のようにセンス良く毒づくことは難しく、わたしなんかまだまだ足元にも及ばない。後腐れなく軽快に「あーヤダヤダ!」と書き連ねる事が出来るようになるためには、修行を重ねる必要があるんだろうな。

今回の参考書は清水義範さんの「ちょっと毒のあるほうが、人生うまくいく!」(三笠書房
枕草子清水義範調に噛み砕いていらっしゃるので、いとをかし。清少納言先輩をますますリスペクトしてしまえる一冊です(*^^*)