嫌な人は嫌

例えば嘘をつく人は嫌だなあと思っていても、世の中から嘘つきがいなくなることはない。自分も含めて、程度の差はあれ、嘘を全くつかない人なんていないんだから。
。。。という問題について話したいのではなくて今回のテーマは「嫌な人」について。
例えば、人のものを奪い取る人。見栄を張る人。困らせてばかりいる人。クレイマー。攻撃的な人など。嫌だなあと思うけど、こんな人たちが世の中からいなくなることはない。
「嫌だなあ」と思う人はまだまだいっぱいいる。そして一様に、世の中からいなくならない。ということは、そんな人たちと共存しなければならないのだ。これはとても難しいテーマなのだ。
なるべく関わらないように気をつけてはいるけれど、どうしても関わらないわけには行かない場合がある。そんな時は、心の中で意識的に、相手との間に太い線を引く。あるいは厚い壁をつくる。相手が他人であることを再認識するためだ。
相手と同じ土俵に立ったら、ついつい対戦モードになってしまい、自分を見失って混乱するから、あくまでも別の立場から接することが重要。価値観の違う人と争ってはいけないのだ。
価値観が違う場合は、相手の価値観を尊重すること。といっても、これは大変に難しい。尊重出来るはずのないものを、どうやって尊重するのか。これはもう、相手の立場を尊重していくしかないだろう。
逆に開き直って、嘘つきが相手なら好きなだけ嘘をつかせてあげるくらいの余裕を持ちたい。その程度の嘘には振り回されないよ、というようなスタンスだ。なかなか、厳しい修行が必要かも知れない。
その境地にまで到達出来る自信がない場合は、やはりその場を去るしか他に方法はないかも知れない。去ったところで、次の行く先でまた同じような人に出会ってしまう可能性はあるが、とりあえずしばらくは嫌な思いから解放されるだろう。
繰り返し言うけど、世の中から嫌な人がいなくなることはない。もしかしたら自分だって誰かの嫌な人になっているかも知れないし。
嫌な人に会ったら、そのせいで嫌な思いをしているという自分の気持ちを、せいぜい受け入れてあげよう。結局のところ、対応としてはそれで充分だったりする。